最前線でのオンデマンド生産が切り拓く防衛産業基盤の再構築: Firestorm Labsへの新たな投資
Written byTom Gillespie & Rayfe Gaspar-Asaoka
冷戦終結以来、米国は時代遅れで硬直化した防衛・開発戦略に縛られ、その結果、防衛産業基盤(DIB)は徐々に弱体化していきました。近年の紛争は、米国がこれまで能力構築に取り組んできたやり方、すなわち、中央集権的なサプライチェーンのもと、戦術的最前線から遠く離れた場所で、高度で精緻なシステムを少量生産するというやり方が、将来の紛争の要求に、必ずしも適合しなくなっていることを強く示しています。
「争奪環境下の兵站関連技術(Contested Logistics Technologies)」は、米国防総省が重視する6つの重要技術分野(CTA)の1つに位置づけられており、Firestorm Labsが提供する、最前線でミッションクリティカルなシステムをオンデマンドに生産する能力は、まさに今の要求に応えています。これにより、前線でも柔軟な生産が可能になります。また、Firestormの中核理念である 「Build Modular. Build Many. Build Fast. (モジュール化し、多く、速く作る)」 は、国防総省が目指す方向性と完全に一致しています。
Firestormの提供するソリューションが強い関心を集めているのは当然であり、今回のシリーズBラウンドにより、Firestormのコンテナ型製造プラットフォーム 「xCell」 の生産はさらに加速するでしょう。xCellは24時間以内に展開・稼働可能で、無人航空機システム(UAS)やスペアパーツを、場所を問わず大量生産できるプラットフォームです。この基盤を支えているのが、任務計画とデバイス・オーケストレーションを担うソフトウェア・エコシステム、そしてxCellで製造されたあらゆるシステムにエッジコンピューティングの機能と自律性をもたせるボードスタックです。
私たちがFirestormに確信を持つ上で中心にあるのは、CEOのDan Magy率いるチームへの信頼です。Danは4度の起業経験を持つ連続起業家であり、実行力に裏打ちされた確かな実績と、国防総省が掲げる課題に取り組む強い情熱を備えています。Danとそのチームは、会社設立からわずか数年で驚くほど速い立ち上がりを実現しており、当面の重要な戦術的ニーズに応えると同時に、今後の成長とともに、より幅広い戦略的能力にも取り組んでいくというビジョンを描いています。
Geodesic Alliance Fundは、Firestormのチーム、そして優れた志を同じくする投資家グループとともに歩めることを誇りに思っています。これにより、米国とその同盟国が現在の脆弱なサプライチェーン依存から脱却し、インド太平洋地域をはじめとする緊張度の高い環境における「争奪環境下の兵站」という重大な課題の解決に向けた前進を支援していきます。
FirestormのシリーズBに関する発表はこちらをご覧ください。
Firestorm Labs、遠征型防衛製造の加速に向けて8,200万ドルのシリーズBを発表